9/7に行われたコミティア143に参加してきました。
新刊に『うさぎの本』というまんがを出しました。
無の状態から5日で46ページのネームと作画をやる、という全身破壊異常スケジュールでした。
おばか。普通に絵がへなへなになってしまった。
でも、あれこれ考える暇がなかったぶん、直球原液一番搾りみたいな感じに仕上がりました。
描いてて気持ちよかったし楽しかったです。
内容についてはふだんと毛色が違うので、どう受け止められるかな~という感じですが、そういうのも楽しんでくれたらうれしいな~という感じで。ひとつよろしくお願いします。
例のごとく、9月中に電子版も出して、BOOTHの方で買えるようにします。
そのうち無料で読めるようになるかも。
ちょっと絵とか演出部分、修正したいところもあるので、その上で出せればと思います。しばしお待ち下さい。
それにしても、まんがを発表できたのは2024年4月の『愛の再研磨』以来なので、(恐山さんの本に描いたやつを除くと)じつに1年半ぶりということになります。グエ!ひさしぶりすぎる。人生は短いのに……永遠に生きるつもりかい?ちっぽけな猿ふぜいが!でも過ぎたことをどうこう言ってもしゃあないですね。これをきっかけにまたいっぱい描けたらな~という気持ちです。というか、やります。順番にやっていけたら。全部ね。
今回も石に絵をかいたやつ持っていきました。全3種。
イベントで財布の紐のゆるんでいる人々にそのへんの石を高値で売りつけるという、詐欺ティアのコーナーです。まあ貨幣経済自体が集団幻覚みたいなものなので、なにやってもええでしょう(そんなことはない)。
5種類つくったんだけどニス塗ったら絵の具が溶けちゃってボツに。かなしかった。
会場直後に3人の方が買っていかれて、1分で完売しました。はや。たぶん10人くらいしか観測してないです。次はもうちょっとたくさん作っていくことにします。これ前も言ったな。自分との約束を守れよ。自分との約束を守れないやつは、いつか自分に裏切られることになるぞ。
以上、詐欺ティアのコーナーでした。
当日の朝に思いつきで作った緒方先輩シール。4年前の本のキャラなのに覚えてくれてるひとがたくさんいて嬉しかったです。
アンチ・テクノロジーとか言ってるけど、自身はテクノロジーの力で複製されている!
当日、会場の机にてハサミでチョキチョキ切り続けていました。本がパーで石がグーだとしたら、こいつがチョキになる。これにて三位一体ということで。
スペースに来てくださった方、ありがとうございました!差し入れ各種も嬉しかったです。
差し入れができるというのはすばらしい才能です。幸せになってくれ~。
今年のコミティアは4回とも出るつもりなので、次がラストの11月ですね。これはサクカです。
なぜ4回とも出るかというと、4回とも出たいからです。
既刊いろいろもっていくし、もちろん新刊も出せたらな~とおもうので、よろしくお願いします。
以上、コミティア情報でした。
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ニューパンスト(New PANTY & STOCKING with GARTERBELT)の5話Aパートにちょろっと原画で参加しました。知人の大井くんのコンテ・作監担当回です。すごいぜ。
分類上は原画ですが、素材提供みたいな感じです。むかし観てたパンストにつまさきだけでも関われて嬉しかった。人生なにが起きるかわかりませんね。将来、老人ホームで自慢するんだ。
他の話も面白いのでみんな観よう!デーモン姉妹がすきなので、映ると嬉しいです。
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8月に大阪万博に行ってきました。
写真いっぱいとったけど多すぎるから短めに。
間先生!?
万博全体に言えることですが、パビリオンとかの気合入れてる展示はだいたい大スクリーンにドーン!シャワワーン…私達の未来……という感じでなんか3つくらい観たら正直なところけっこう食傷気味になりました。自分は万博にみんぱくみたいな民族色や文化色をひっさげてきてくれたものを期待してたんですが、どうもちょっとコンセプトが違って、どっちかというとビジネスの文脈が強い催しものだった。でもその隙間に完全には日本標準に寄せてない、よくわからない歪みのようなものが見えて、その不意打ちが楽しい、という感じです。なんか批判してるみたいな文章になったけど、建物とか見てるだけで楽しいのでブラブラ散歩してるだけでもいいですよ。大屋根リングはかっこいいし、涼しい。
不意打ちと言うと、コモンズ館という、独立したパビリオンを持たない国たちが1館に収まっているところがおもしろかったです。物質としてちょっとなんかよくわかんないものがゴロゴロ転がっている。ガボンの展示とか「ここはガボン、すべて生命の始まりの地…」みたいなこと言ってて、ほんまか?みたいになった。
【なんかよかったものコーナー】
イルカ?
じぶんの脳みそからは絶対にでてこないデフォルメで、すごい
抽象化されたうま
抽象化されたうま こそあれば
万博内に設置されている案内板なんですが、現在地点表示のUI(UIであってる?)がすごい良い~となってました。赤点に指向性をもった目玉をつけるだけで、案内板から見ている方向が直感的にわかるようになってる。しかもキャラクター性もある。
赤矢印よりもわかりやすいので、万博以外の一般的な案内表示でも全然使えそう。
あと大人気のイタリア館は美術品がたくさんあって、前評判通りいちばんよかったです。
他のパビリオンは未来志向という感じだったんですが、「おれたちは……美術館をやる!!」という謎の気合が入っていたため、反則技みたいな良さがありました。万博に言ったのは平日でしたが、昼の12時くらいに並ぼうとしたときは6時間待ちくらいで、ヒエー、やっとられん、とんずらー、だったんですが、あらためて19時くらいにいったら2時間待ちくらいで入れました。ウシ。
マスコットのルーチェ人形も買えました。よかった。
なんか顔が縦に長い気がするけど、まあそれもよし…
ん?
きみ、かわいいねぇ……
全体的にたのしかったです。大屋根リングはでかくて涼しかった。
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●よかったもの(の一部)のコーナー
・『Öoo』
爆弾を使うパズルゲーム。よかったです。やらないとなかなか伝わらないと思いますが、解法の作り方がほんとうに美しい。ふつうステージクリア型のパズルゲームというと、ステージ1は基本動作でクリアできるチュートリアル的な立ち位置で、そのあとステージ2、ステージ3…と進むにつれて、ステージ側のギミックが増えていくという拡張方法がセオリーですが、本作はほとんど基本操作でやれることのバリエーションや、その動作の理解を深めるだけで解けるパズルがほとんどで、最後まで突き進みます。えっ!?そんなこともできるの!?という気づきさえあれば解けるようになっているので、複雑に絡まった紐をウンウン言いながら解く……というより、発見と理解、知識の蓄積によって解けるデザインで、ず~っと気持ちいいです。パズル苦手な人にもやってほしい。ディレクターの生高橋さんの前作、『ElecHead』も当時やって、すげ~~~でしたが、それを更に越えてきた…という感じで、戦慄しました。現時点でのパズルゲームの最高傑作、といっても良いんじゃないでしょうか。すごいものを作るひとが、世の中には、いる…
・『星つなぎのエリオ』
ピクサー最新作。宇宙が舞台というだけでもう好きなんですが、ちょっと見たことのないタイプの尖りまくった脚本の展開をしていて、それでいて着地も美しくてよかったです。最後泣いちゃった。このツイストがどこまで意図的なものなのか、それとも制作に難航したり複数人の意見がグチャグチャになったせいなのか区別が尽きませんが、結果的に変なものが見れて嬉しかったです。それに限らず、ピクサー作品はいつも、まさかこの題材でこのテーマをやるとは…という予想外なパンチが飛んでくるので面白いですね。最近、同スタジオの作品はトイストーリーとかカーズとかの頃に比べるとキャラクターIPで勝ちに行くぜ、みたいなスタイルじゃなくて小規模だけどディレクターの個人的な体験やアイデンティティに根ざした佳作、という感じのを出してくれて、そっちの方向もけっこう好みなので、嬉しかったりします。
・『近畿地方のある場所について』もよかったです。
予算のある白石映画は最強だ~。作中映像のクオリティがさすが、という感じでした。ふつうに本当にこわかった。映画館でみると、よいです。
・『8番出口』もそう来るか、という面白さで楽しかったです。横浜美術館で佐藤雅彦展みてきて、その向かいのユナイテッドシネマで観てきたんですが、本作、佐藤雅彦の弟子にあたる人が関わっているんですね。「構造から物語を立ち上がらせる」という手法が受け継がれていて、なるほど~ループでそういう感じの話にするか~という感じでした。意外とミニシアター系だった。映像表現もバチバチに決まっていて、気持ちよかったです。映画館で観ると、よいです。
長くなりすぎた
8月は更新できなかったけど、8月の絵を貼っときます
また来月!はよ秋きて~
オワリチェリ (←終わってるトルコの軍隊)












